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温度差が招く病気やトラブル

室内の温度差をなくして事故や病気を防ぐ

夏の暑さ、冬の寒さといった自然現象、冷暖房機器の使用などによって、住まいには場所によって温度差が生じます。空調が整った部屋、充分温められた風呂場と廊下など、場所によっては10℃を超える温度差ができることもあるのです。寒くても暑くても、日々の生活の中で、避けることのできない温度差は、身体にいろいろな負担を与えます。

温度差によって生じる疾病、トラブル

夏には冷房病、寝冷え、夏風邪、不眠などがあります。

  • 冷房病:外気との温度差が5度以上あると、暑い時に働く副交感神経と冷えた時に働く交感神経のバランスが崩れて、不眠・だるさ・肩こり・下痢などを引き起こします。
  • 夏風邪:冷房病がきっかけで風邪を引いてしまうことがあります。
  • 寝冷え:冷房をかけたまま就寝し、体調を崩してしまい風邪をひく、お腹をこわすなどの症状がおこります。
  • 不眠:室内環境やストレスによって起こります。室温が極端に高い・低いなども原因になります。

冬はヒートショック、脳卒中、風邪などに注意が必要です。

  • ヒートショック:急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、室温の変化によって血圧が急激に変化し、脈拍が早くなったりすることです。
  • 脳卒中:浴室・脱衣室・トイレなど、普段暖房しない部屋の温度が低いことが原因。ほかに脳血管障害や心筋梗塞なども起こす場合があります。
  • 風邪:室温の低下、就寝中の気温変化などが原因となります。

これらを防ぐためには、部屋ごとの温度差をなくし、室内環境を良好に保つことが必要です。

お風呂場で起こる脳卒中とその原因

脳卒中(脳血管疾患)は、がん、心臓病とならび3大疾病の一つといわれ、日本人の死因の上位にランクされています。脳卒中発症は冬場に多く、そのピークは2月だといわれています。
脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなることで細胞が死んでしまう病気です。急に倒れて意識がなくなったり、半身のマヒが起きたり、ろれつが回らなくなったりする発作が起きます。

発症の大きな原因は、ヒートショックにあるといわれています。浴室・脱衣室・トイレなどは、普段はあまり暖房をしません。当然、部屋の温度は低いままです。そこに暖房で温められた身体で入ると、ヒートショックを起こしてしまいます。顕著な例はお風呂場で、激しい温度差が脳卒中の原因になっているようです。

予防策としては、お風呂場は湯気で充分に温めてから入る、トイレではあまり力まないようにするといったことがあげられます。また、心筋梗塞も同様に注意が必要です。

結露が招く健康被害

室内の温度差から生じる「結露」も、住む人の健康を損ねる原因になります。結露の正体は空気中の水蒸気です。 暖かく湿った空気が温度の低いものに触れると水滴へと変化し、結露を生じます。お風呂場の曇った鏡や冷えたコップについた水滴と同じ原理です。

結露を生じやすい場所は、水を多用するお風呂場&キッチンをはじめ、金属製の窓枠・玄関ドア、ソファやクローゼット・家具の裏側、押入、外壁、天井、床、目に見えないところでは壁内・床下・畳裏など様ざまです。

結露を生じた部分はじめじめして不快に感じるだけでなく、カビの発生やダニの生息などを促します。またカビにはカビ毒により直接健康被害の原因になるものがあるうえ、アレルゲンとして働いたり、ダニの餌になって二次的な健康被害を起こす原因にもなります。

このように温度差から生じる様ざまなトラブルは、省エネリフォームでしっかりと断熱を行えば防ぐことができ、身体はもちろん、住まいそのものの耐久性も高くなり、いつまでも快適で健康に過ごすことができます。

 
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