現在、複層ガラスは新築戸建住宅で約70%、マンション等の集合住宅で、約20%の住宅に使用されているといわれています。複層ガラスは、地球温暖化の抑制に役立つのですが、日本での普及率は、海外に比較するとかなり遅れています。
欧米各国では早くから断熱基準を取り入れており、ドイツでは1976年に「エネルギー保全法」が制定されました。現在、これに基づいた「熱保護規制」が施行され、新築の窓については全て複層ガラスが義務づけられています。アメリカは各州で多少の差はありますが、厳しい省エネルギー基準を定めています。
日本では、1980年に「旧省エネルギー基準」、1992年に「新省エネルギー基準」、1999年に「次世代省エネルギー基準」が告示されましたが、これらの断熱基準は欧米と異なり強制力がないことから、その義務化に向けての動きがでています。
その理由のひとつには、「価格が高い」ということもありますが、家屋すべてに複層ガラスを入れる必要はありません。またグレードの高いものを選ぶこともないのです。住まいに合わせた製品を、必要なところに入れ、さらにインテリアを工夫することで効果はあがります。
家屋全体に複層ガラスを導入したいと思っても、「予算が合わない」「大掛かりな工事はしたくない」とあきらめてしまうことがあります。しかし、窓リフォームでは、住まいに合わせた製品を必要なところに入れることができます。
例えば「西日の強い日ざしでなかなか涼しくならない」部屋だけにつけるとか、「紫外線をカットしたい」など、用途に応じた選択することができるのです。
さらに、インテリアを工夫することで効果は上がります。
窓にカーテンやサンシェードといったインテリアを加えることで、効果はさらに高まります。また、比較的安価な、ごく普通の複層ガラスを入れた場合、相乗効果を期待することもできます。また、夏の日差しなどは、庭木で外から防ぐことも効果的です。
アイディアひとつで暮らしは快適なものになります。窓リフォームを計画するときは、インテリアにも気を使ってみてください。
カーテンには、外から部屋が丸見えになるのを防ぐことのほかに、光を遮って心地よい睡眠をとるなどの役割があります。また、カーテンは外気の熱から室内の環境を守るインテリアでもあるのです。実は複層ガラスのように、部屋の中の暖かい空気を逃げにくくし、逆に外からの熱が入ってくるのもシャットアウト。夏の日差しや冬の冷気も防いでいるのです。
カーテンの中には、断熱効果のある製品もあります。一般的な選択基準は、生地の種類よりも、厚みと重さが決め手です。太い糸で密度を詰めて、しっかりと織られたカーテンのほうが断熱性に優れています。重いということは繊維を多く使用していることの目安にもなり、遮音性にもつながります。
断熱効果が期待できるカーテンを、複層ガラスやサンシェードなどと併用することをオススメします。