単純な複層ガラスだけでも、単板ガラスと比べて倍以上の断熱性能があり、結露防止の効果を持ち、省エネルギーにつながる複層ガラスですが、大きな効果が期待できる反面、弱点もあります。
そのひとつが価格です。機能性に優れた高価なガラスを使っているため、複層ガラスサッシを1枚が数万円ということもあります。この価格で家中の家を改修すると、やはり相当の費用がかかってしまいます。 加えて今使っているガラスを外して交換するとなると、それなりの工事も必要になります。価格の大まかな比較としては、複層ガラスを1とすると、遮熱複層ガラスが約2割増し、高断熱複層ガラスが約2倍というのが目安です。取り付け加工費などは別になります。メーカーによっても価格差があるので、見積もりを取って比較してください。
また費用負担が大きいこと以外では、ガラスが2枚になるため、サッシ自体が重くなり、従来のサッシに比べて開閉しにくくなることがあります。高齢者や小さなお子さんがいる場合は、ショールームなどで、実際に開け閉めしてみることをおすすめします。
複層ガラスは上を見ればきりがありません。あれもこれもと機能を加えれば、その分費用の負担が増します。複層ガラスの導入を考える場合、「その機能は本当に必要か?」「過剰機能ではないのか」と、条件を絞ることも必要です。コストを抑えるためにも、あわてず充分吟味をしてください。
また、複層ガラスのグレードを下げて、その分植栽やカーテン、庇などを利用すれば、効果をあげることも可能です。あらゆるアイディアを用いることで、予算に合ったリフォーム計画を立てましょう。
そのため、最近はアクリル板を使った「代替複層ガラス」なども登場しています。これは既存の板ガラス(単ガラス)と1枚のアクリル板を使っていることが特徴であり、アクリル板を使って単ガラスを複層ガラス化したものをいいます。
省エネリフォームを行う際、ぜひ知っておきたいのが、補助金制度や税金の特例措置などの存在です。地球温暖化対策の一環として、省エネ効果の高い設備の導入については、いろいろな制度が設けられています。組織や地方自治体によって、利用できる補助の内容や金額は変わりますが、条件に適合し、抽選に当れば利用できます。手続きは多少面倒ですが、負担を軽くすることも可能なので、利用する価値はあります。
補助金を利用する場合は、募集の時期が制限されていたり、工事業者や工事内容に制限がある場合も多く、勝手に工事を行なってしまうと補助金が下りない事も少なくありません。事前に内容や手続きを確認することが必要です。
また固定資産税の減額なども行われており、平成20年4月1日から平成22年3月31日までの間、平成20年1月1日に存する住宅(賃貸住宅を除く。)について30万円以上の省エネリフォームを行った場合、当該家屋にかかる翌年度分の固定資産税額(120㎡分までを限度)が1/3減額されます。